第42話:不妊治療㉝移植周期に進めるか?

不妊治療

不妊治療専門のクリニックに行くのが、本当に気が重い。
甲状腺機能低下症も加わって、メンタル激落ち。

AIHをしていた時も急に甲状腺の数値が悪くなって甲状腺専門医からは再度妊活を止められ、FT術後からのAIHは回数が限らされているから、ごり押しでOKはもらったものの、
産婦人科医から「この数値でよく甲状腺の先生はOK出しましたね…。
あの病院の先生は、よっぽどコントロールに自信がおありなんでしょう。
婦人科としては止めたいところですが、まぁ、甲状腺の専門医がそう言うならやりましょう…」

と嫌みたっぷりに言われたこともあり、今回の移植が流れると思っていた。

まあ、有名甲状腺専門院なので、本当に自信があるのでしょう。
何となく、甲状腺の先生はやってみましょう!って人が多い気がする。
逆に、産婦人科の先生はやめておきましょう・・・って人が多い気がする。
最終判断を産婦人科の先生の意見を聞いて決めるとなると、今回は延期しましょう・・・ってなるに決まってる。

移植できる?

嫌だな・・・と思いながら、採血とエコーをしながら待つこと6時間。(不妊治療専門院は本当に毎日激混み)

本日はFT術やAIHの時も担当してくれたベテランのおっちゃん先生。
エコーを見ながら「うん!良い調子。移植できるよ!」と。
そう・・・甲状腺の調子が悪いときは、こっちの調子は良い。逆も然りでタイミングが一向に合わない。

診察室で事情を話した。
先生「あそこの病院の先生に管理してもらってるんだったら、大丈夫。
あそこの病院は全国的にも有名で素晴らしいところだし、甲状腺のことは信頼して任せてる。
渋られたとしても、あそこの先生がOKって言うなら、僕は止めない。
心配なら一周期飛ばしてもいいよ。どうする?」

「絶対的に止める理由がなくて、受精卵が無駄になることがないのなら、やりたいです。」

先生「わかった。やりましょう。どうしても気が変わったら凍結融解のこともあるからこの日までに連絡して。」

と言うことで、今回はあっさり・・・。
ながーい診察待ち時間、ながーい移植待ちを超えて、ようやく私も移植ができるそうです。
採卵してから移植まで2ヶ月以上かかった💧
予定通り、移植日は私の誕生日。
1年前の誕生日は、休職中で自宅安静中に迎えた誕生日だった。

プラスに考えると、この自覚症状に乏しい私が、移植前に異変に気づいて、早めに受診できたことは良かったことなのかも。
あのまま何も知らず、減薬もせず、移植していたら、もっと酷い数値で移植していたことになる。
妊娠しても、流産していたかも。

前庭部痛

移植待ち期間中、トラブルが続く前は、好きなお店に食べに行ったり、リラックスして過ごしていた。
トラブルが続いてからは、今までの妊活や病気のことについて振り返っていた。

その中で、全ての始まりだったと思う挿入障害について、偶然、自分の症状と似ていると思う記事を見つけた。
誘発性腟前庭痛 (腟前庭炎) – 22. 女性の健康上の問題 – MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com)

・・・が、削除されてるっぽい。
やっぱりネット上では下ネタ扱いなのか??

再度検索してみても、詳しく書いてあるのは、あまりなく、美容整形の分野で扱われていたりもする。
それだけ認知度がない。

元記事には、全部当てはまるし、繰り返す真菌感染症のことも書いてあったけど、バッチリ当てはまる。
前庭部痛と言うらしいので、性交痛のある人は検索してみると良いと思う。

これは、女性専門の性機能障害の先生にしかあまり知られていないようで、産婦人科の先生はあまり知らないそう。
でも女性機能障害の専門病院は全国で2カ所しかない。(私が悩んでいた当時は1カ所。そこから独立↓先生が開業して2カ所になった。)
産婦人科を転院して回って、不妊治療専門医からもこんな病名は聞いたことがなかった。
専門外だから、当然のことかもしれないが、
「愛が足りない」
「根性が足りない」 
エコー棒も入らなくて「こんなの高校生でも我慢するよ?我慢しなさい!」
「旦那さんが可哀想」
「ほんとに旦那さんのこと愛してるの?」
挿入ができなくて馬鹿にされたり、笑われたり・・・たくさん泣いてきた。

とうとう心の痛みが、体の痛みを超えて、死んでも良いから子どもが欲しいと思うようになった。
裂けようが、出血しようが、感染しようが・・・
自分の体はどうなっても良いから、とにかく耐えた。

行為ができた後も、傷口が擦れて痛くて日常生活にも支障が出た。
排尿やお風呂、歩いてても痛い。
我慢して挿入ができるようになった今でもそう。
毎検査時、毎回毎回嫌で嫌で、エコー前はお腹が痛くなる。

不妊治療や妊活のスタートにも立てず、どこにも属せなかった時が一番辛かった。
初めてできたときに、バセドウ病になったから、このストレスのせいでバセドウ病になったとさえ思う。
バセドウ病で妊活を止められた時も、ショック9割。
残り1割は、もうあんな痛いことしなくていいんだと安心した気持ちもあった。

もし、あの時ちゃんと検査して診断してくれる病院に行けていたなら?
婦人科で笑われたり馬鹿にされたりしなければ?
そうだったら、ここまで自分を追いつめることはなかったのかな?
バセドウ病にもならなかったのかな?
そんなことを考えてももう遅い。


自分は女としても劣っているし、生物としても劣っている。
生殖行動ができないなんて、その辺の虫や動物以下だと思っていた。
できない自分が情けなくて、悔しくて、ずっと普通になりたかった。

卵管造影・子宮鏡・採卵・人工授精・子宮頸がん検査・・・
いろいろ乗り越えても、なお性交痛は痛い。

気持ち良いことだけして妊娠したかったけど、気持ち良いと感じることもできないし、妊娠もできない。
女として生まれて、損しかしてないな・・・。

なんで今頃こんなのに気づいたんだろう。どうしようもないのに。
マイノリティだから、こんな人がいるなんてほとんどの人に認識もされていないだろう。
これ以上、理解のない人に石を投げつけられて、苦しむ人がいませんように。

これは、不妊治療よりさらに理解されにくいことなんだろうな。
偶然にも記事を見つけて呼んでくれた人にはどうか理解して欲しい。

***

移植待ち中の情報収集で、長年、謎に思っていた痛みの正体がおそらく前庭部痛だと検討がついて、ちょっと安心した。
何事も原因不明が一番辛いことだと思っていたからだ。
不妊治療もそう。

原因がわからないことには改善のしようもないし。
(原因がわかってもどうしようもないこともあるけど)
何もわからないことが一番怖かった。

こんなのも使おうとしてましたが、結局試してないまま・・・↓


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