第41話:不妊治療㉜本当に移植に進めない

不妊治療

採卵をして、受精卵が得られたら移植ができると思っていたので、思った以上に、このトラブルがメンタルに来た。
ずーーと、何もできずにただの待ち。
周りにはどんどん追い越されている。
精神的に参ってきて、食事がしんどくなってきて、食欲もなくそんなに食べていないのに3kg急に太って・・・

あ、これ、低下症かも

甲状腺機能低下も亢進もメンタルにはかなり作用するが、特に低下症では鬱っぽくなって、活動性が落ちて何もできない。食べる気も起こらないのに太る。
まさに、今の感じだった。
低下症でTHSが上がってくると、流産の危険性が増す為、甲状腺専門の病院に電話。
予約外で診察してもらうことになった。

移植をしないという選択肢

結果は、バセドウ病の薬の効きすぎ。ドンピシャの低下症。
しかも、流産する程の。
甲状腺の異常は気づいて症状が出る頃には結構進んでいる。
TSH2.5以上で流産率があり、治療対象とされているところが、この時の採血では、TSH7.65
医者には頭を抱えられて、移植を延長できないかと提案された。

これ以上は待てない・・・
採卵で50万、追加で先行でした着床検査やトラブルによる受診で、80万程かかってしまった。
待ち時間を無駄にしないように、たくさん調べて、たくさん行動してきた。
生理も止まった。治療した。
待って、待って、待った。
もう無理。
粘って、何とかならないか聞いた。

THS10でも必ず、流産するということではなく、確率の問題だそう。
低下症で、TSHは高いものの、FT3やFT4といった甲状腺ホルモンはやや高く、変に減薬すると、また悪くなる可能性がある・・・
でも移植まで時間がない・・・
とりあえず移植までという条件付きで、減薬になって、移植をトライさせてもらえることになった。
こんな感じの流れで、かなり強引に💧↓

先生「TSH7.65・・・んー・・・移植。うーん(頭を抱えてフリーズ)」

「ダメですか?生理不順で見送ってばかりで、全然移植に進めないんですけど(圧)

先生「THS自体10を超えてても、検査してなくて気づかず妊娠している人はいるから、絶対流産するわけではない。
ただ、今回の移植は見送った方が安全は安全。
前回の減薬に失敗してるのが完全にイレギュラー(退職時付近で初回並に悪化してたときのこと)。
このイレギュラーから病勢下がってないし、減薬自体怖い。
それに減薬で移植の日に間に合うか・・・悩ましい。」

「移植はダメってことですか?移植周期トータルで20万くらいかかるし、再凍結はできないので、ダメなら言って下さい。(圧)

先生「・・・うーん。減薬しましょう。減薬で移植。妊娠したらすぐ受診して下さい。判定日にもう予約取っておきましょうか?」

「妊娠する自信がないのでいいです。もうかれこれ2年は惨敗続きなんで。連絡するのは妊娠できてからにします・・・。」

先生「あはは・・・(苦笑)・・・はぁ(ため息)」
予約外で、初めての先生だったけど、シンクロ率高めでした。

2回目のAIHの時の様に、私のごり押し感はあった。
夫に診察内容を報告すると、
「移植のお金も高いし、受精卵の数も限られてるし、無駄にするわけにはいかないから、今回は見送ろう」と言うスタンス。
私は、待ったからといって、甲状腺が良くなる保証も、生理がちゃんときてくれる保証もないから、絶対的にダメと言うことでなければ、進めたかった。

翌日に、不妊治療のクリニックを受診予定だったため、そこで産婦人科の先生にも相談して最終決定をしてもらおうと言うことになった。

呪われた妊活

この妊活、何か見えない力で妊娠を止められている様な感じさえする。
全てにおいて、タイミングが悪すぎる。

元々挿入障害があり、通院は(結婚前のゆる通院も会わせたら)10年以上している。
夫とは未完成婚で、2年間説得をした後に、やっとタイミングを取れるように練習ができた。
何度も裂けて出血して感染して・・・半年間頑張って、タイミングが取れるようになった。

初めてタイミングが取れたときに体調を崩し、妊娠だと思ったら、明らかに症状が度を超えてきて、バセドウ病だとわかった。
そこからは、しばらく妊活中止・休職・・・妊活再開の許可が出て、やっと・・・と思ったら、両側ともに卵管の異常が見つかり、そもそも自然妊娠ができる状態ではなく、それまでの努力は全て無駄だということがわかった。

手術をして人工授精か、体外受精しか方法がないと言われて、手術をして人工授精をした。
人工授精では2個排卵をしても、どれだけ良い状態で自然妊娠より確率が高い状態で挑んでも、1度も妊娠しなかった。
また、体調が悪くなってきて、ホルモン剤の副作用かと思っていたら、バセドウ病の悪化だった。
術後、人工授精の回数は限られているのに、また妊活を止められた。(ごり押しでやったけど💧)
結局、手術の甲斐もなく体外受精をすることになった。

体外受精の周期で初めてPCOSを指摘されて、予防に薬をたくさん飲んでもOHSSになった。
頑張って採卵を済ませ、移植をするだけだと思っていたら、謎に出血はするし、生理は止まって、カウフマンをする羽目になるし、謎にカウフマンの途中で出血するし・・・
おまけに、甲状腺機能低下ですか。
生理が止まっているときは、数値良かったのに、移植の話が出ると急にね。
そうですか。

妊娠できたとしても出産まで辿り着けるかわからないし、出産で命を落とすことになるのかも。
だから、体が必死で妊娠を拒否しているのか??
だいぶ前から続くこの負の連鎖に、そのような考えに至り、エンディングノートも遺書(法的効果はないもの)も準備していた。
その覚悟はもうできてる。
というか、その覚悟なしに進めない。

初めは「気にしすぎだよ」と笑っていた夫だったが、
「さすがに続きすぎだよね。こんなことを言ったらいけないのかも知れないけど、移植も上手くいく気が全くしない。絶対に何かあると思う。」と。
あの脳天気な夫にここまで言わせた。
私もそう思う。
次はこの見えない力に何を邪魔される?怖い。

見えない力に邪魔をされ、この妊活自体呪われているとさえ思った。
でも妊活をしていて、神や仏なんか存在しないということがよくわかったし、おまじないや神頼みは無駄だ。
じゃあこの見えない力に抵抗するには?
勉強をする、文献を読む、医者に聞く、体調に気をつける・・・現実的にできることは全てやってきたと胸を張って言える。
もうどうしようもない?
心配事の9割は起こらないというけれど、心配すらしていなかった1割以下のことが次々に起こり、正直打つ手もなくなりかなり疲弊してきた。

私にできることはもうないの?
子どもができない人生を受け入れるしかないの?
この見えない力の正体は何?

***

まだ採卵1回、移植は1回もしていないのに、このようなメンタルでした。
失敗続きだと・・・
賭けてきたものが大き過ぎる割に何も得られないと・・・

当然、自己肯定感なんかは下がるわけで。
何をやってもどうせ無理だとかしか思えなくなってきた。

しかもこの不吉な予感はあながち外れでもなかったっていう・・・ね。
この後、妊娠できても、「母子ともに、分娩を超えられないかもしれない」と医者に言わせる特大激レアトラブルも待ってます。

ただ、そんなときでも強くいれたのは、ベースに「当たり前に生まれてくるなんて全く思ってない」があったから。
不妊治療中にたくさん経験した挫折と、覚悟・・・それでも、子どもが欲しいと思って頑張ってきたからだと思う。

これ書いてます↓


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