たくさん準備をして、お金をかけてやってきた採卵日当日・・・
痛がりの私は、普段なら、痛いから嫌で嫌で・・・ってところだけど、この日まで無事にたどり着けた感謝でいっぱいだった。
なぜなら、例の感染症のちょうどデルタ株がピークの頃。
感染症にかかれば、前記事で書いたような苦労や、賭けてきたお金、努力、時間・・・
全てが無に帰す。
毎日保険適用外のバカ高い注射を打ち、
保険適用外のバカ高い薬を飲み、
いくら採れそうな卵子が育っていても、
採卵できず終了~。なんてこともあったわけだ。
当時、感染症が流行していたから、熱が出るだけでも濃厚接触でもアウトだった。
夫は採卵日付近でワクチンの注射を打っていたが、それの熱で精子の質が落ちる可能性もあったため、精子凍結もしていた。(精子凍結の精子を使うか、当日も精子を使うかは、精子のスコアで決めることにした。精子凍結の精子を使う場合は顕微授精になる。)
本当に無事にここに辿り着けたことに感謝。
・・・とは言っても、やはりとっても怖かった。
いざ、採卵へ
流れはFT術の時とよく似ている。同じように手術室までは歩いて移動。
FT(卵管鏡下卵管形成術)レポ 痛い?麻酔は効く? | たらすぱ☆ブログ (tarasupaneko.com)
でも、どちらかというと、FT術の方が手術感はあった。
どういう点でそう思ったかは、手術台に上がる時に、「清潔エリアに当たらないように~・・・」とかは注意されず、普通の内診台に上がる感じだった。
FT術の時よりガチの手術感がなかったから、少し安心したけど、やっぱり緊張で血圧が高くて・・・
「コレじゃ採卵できないなー」という空気になる。
「あ、私、FTの時も血圧このくらいだったんですけど、緊張で上がってるので、麻酔かけたらいけますよ。」と言うと、
「あぁ・・・じゃあ・・・」ってな感じで、静脈麻酔をかけられて堕ちる。
FT術の時は麻酔効くのかもわからなくて、目を開けていたから、景色がグニャ・・・となって堕ちる感じがしたけど、採卵の時は目を閉じていたので、もうすぐに堕ちていた。
あ、静脈麻酔はオプションだけど、高刺激で採卵数が多い人は使用する人が多いみたい。
私的には絶対オススメ!!
寝れない人もいるみたいだけど、それは麻酔の薬や量の種類によるのかな??
私も、FT術や採卵の時は眠れたけど、後に行う大腸カメラでは全く眠れなかったし、フラフラもしなかった。なんでだろうね・・・
採卵後
麻酔がかかってからは、何をしていたのかわからず。
終了後に痛すぎて、過呼吸のようになって、自分の息切れの音で目覚める。
FT術の時もそうだった。
でも、FT術の時みたいにリカバリールームに運ばれている最中に目覚めることはなく、ちゃんとリカバリールームについてから目覚めた。
FT術とどっちが痛いのか気になって聞いたことがあったが、
「FT術とはやってることが違うので、痛みの種類は別です」と言われていた。
でも、私は、痛みの質も同じで、生理痛MAXで気持ち悪い感じだった。
僅差で、FT術の方が痛かったかな?
すぐNsコールを押して痛み止めをもらう。
ボルタレン座薬かロキソニンか選ばせてくれる感じ。
FT術の時は、術中にボルタレン座薬を入れられていて、多分その副作用で、翌日も下痢が酷くて苦労した為、ロキソニンを選択。
少し休んでいる時に、採卵してくれた先生が来て、採卵数と受精方法を確認する。
採卵数は19個、内1個が変性卵で早くも1つ脱落。
まぁ、でも平均の倍くらいたくさん採れたらしい。
受精方法は、体外受精+レスキュー顕微受精
受精方法
体外受精:精子ふりかけ
顕微授精:精子を一つ取り出して注射器のようなもので注入(主に受精障害がある場合に選択。こっちの方が値段が高く、精子を注入する際、注入する位置によっては卵子が傷つく可能性もある。)
スプリット:半分体外受精、半分顕微授精
レスキュー顕微授精:体外受精で指定時間内に受精傾向がなかった場合、顕微授精に変更する。お得なようだけど、多胎のリスクは上がるそう。
OHSS高リスク群で、たくさん採卵をした為、3日後に診察になることを言われ、緊急連絡先の紙を渡され、緊急で受診する時の説明なども受けた。
付き添ってくれてた夫は、午後から仕事があるようだったし、採卵する人の数が多くて、めちゃくちゃ待たされたし・・・
FT術の時は、30分くらいで痛みが引いてきたのと、今回はFT術ほどでもないし・・・
電車で寝てれば落ち着くか・・・
そう思って、ちょっと無理して早めにリカバリールームを出た。
その油断が良くなかった。
帰り道にて
確かに、痛みはFT術の時よりマシな感じはあった。
問題はその痛みの持続時間。
電車では、運良く座れたものの、気分が悪い。
痛くて痛くて・・・冷や汗が止まらない。
30分以上経ってるのにずっと痛い。
間隔のない緩い陣痛に近い感じかも。
お腹が張って張って、座ってるから、下から圧迫を受けて、吐きそう。
かといって、立ったらもっと気分悪くなりそう。
大丈夫、寝てしまおう。
寝たらすぐつく・・・と思っても痛くて寝れず。
電車で40分。
最寄り駅に着いた瞬間、駅のホームに崩れ落ちた。
意識はあったけど、血の気が引いて、立ったら確実に吐く。
うずくまってたら駅員が来て、椅子に誘導される。
しばらく椅子にもたれかかって、手持ちのOS-1をがぶ飲みしたら、ちょっとマシになる。
夫は「タクシー呼ぼうか?」なんて言ってくれるけど、こんな状態でタクシーなんか乗ったら、確実に吐くから、お断りして、夫の手にぶら下がりながら休み休み歩いて帰宅。
OHSSの高リスク群だと聞いていたから、弾性ストッキングをネットで買っていた。
それを履き、枕元にOS-1を置いて、ベッドで安静にしつつ、血栓予防でたまに足首を動かしたりしていた。
私がこんな状態なので、夫はリモートの仕事に切り替えしてくれたようで、介抱される。
水分は積極的に取ってたけど、尿が一向に出ず、何も食べられていないのに、既に体重は1kg増えて、腹水でお腹がパンパンになって出臍になっていた。
妊娠してから思ったけど、多分あの時は5ヶ月くらいのお腹。
体重1.5kg増えたら、速やかに受診と説明されていたけど、尿が全然出ない・・・
尿意がなくても、無理にでもトイレに行って、
お腹を圧迫して、トイレのタイルを想像した笑
それで、出た😭笑
そこから排尿できるようになって、緊急受診を免れた。
全然何も食べれず。それでも体重は増えてお腹はパンパンのままだった。
***
採卵が山場だと思っていて、採卵さえ終わればこっちのもんだ!と思ってたけど、案外採卵後キツかったです・・・。
採卵前より断然キツかったです・・・(私は)
水分補給(水よりOS-1)
安静(卵巣腫れてるから、捻るのは×)
血栓予防(弾性ストッキング+足首の運動)
尿意がなくても、トイレのタイルを想像して、一応便座に座ってみる
↑コレは個人でできる努力なので、できる限りのことはやりましょう。
OHSSは、重症で入院する人もいるし、確率的にはかなり少ないですが、亡くなってる方もいます。
子どもが欲しいだけで、頑張って採卵して、移植もできずにそのまま亡くなるなんて辛すぎますよね・・・。
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