第1話：不妊治療前①思春期からの悩み

まずは挿入の問題以前に、私は思春期の心の発達が多分他の人より遅かったように思った話から。

自分だけだと思っていたけど、大人になってから話すと意外と共感されたり…
思春期の体の成長も個人差が大きいけれど、心の成長だってきっとそうだと思う。

人と付き合えないのかもしれない

私が初めて人と付き合ったのは高校生の時だった。
それまで全く恋愛経験がないから、付き合うって何をするのか分からなかった。

「キスとかするのかなぁ…」←これが当初の私のレベル。

周りの子に聞いたら
「キス以上もしてるよ」って。

保健で子どもの作り方は習っていたけど、それは結婚してからやるものだと思ってた。
というか、この際ハッキリ言おう。
男の人のアレはスポイドのような仕組みになってると思っていて、普通に入れたらすぐそのまま出て、はい、完了。妊娠。だと思ってた笑
子どもを作る方法として実にシステマティックに考えいた😅

そんなある日、当時の彼氏に手を繋がれて、女子扱いを受けた。
なぜか受け入れられなかった。
大好きだったはずなのに、今までとは違った男女の関係というものが急に気持ち悪くなって、すぐに別れてしまった。
次に付き合った人も、キスをされてから急に気持ち悪くなって別れてしまった。
好きだから付き合ったのに。

今思うと、私と付き合った人たちに申し訳ない💦
私が性的なものを受け入れられなかったばかりに…🙏
でも、当時の私も相当困惑した。

大好きだったのに。
やっと付き合えたのに。
みんなキスくらいしてるのに。
…なんで気持ち悪いなんて思っちゃうんだろう？
慣れてないだけだよね？
こんなんじゃ
私は今後誰とも付き合えないじゃない？
それなりに恋愛にも憧れてたし、自分がこんなことを思うなんてショックだった。
自分の気持ちに蓋をして、我慢して付き合い続けた結果、ストレスからか耳鳴りがするようになった。

メニエール病になった話

耳鳴りで悩まされていたある日、体育の授業中に急に立ってられない程の目眩がした。
1人で歩けず、先生に支えてもらって保健室に連れて行ってもらった。
先生は貧血だと思っていたようだけど、私は違うと思った。
意識はハッキリしてるし、食事も普通に食べてるし…何より、あれだけ酷かった耳鳴りが、目眩がある間だけ消える。
よく考えると、耳鳴りが酷くなってきて、ピークに達すると目眩が来るようだった。
その時ちょうど、”世界の中心で愛を叫ぶ”が流行っていた時だったので、自分はこのまま死ぬんじゃないかと思って怖かった。

耳が関係してそうだったし、とりあえず耳鼻科を受診した結果、メニエール病だった。
しばらく耳鼻科に通い、薬を飲み続けたが、彼氏と別れるのが1番良い薬だったようで…笑
別れてからすぐに治った🤣
え、私付き合うストレスで病気になるんだったらこの先、一生人と付き合えないのでは？
いやいや、たまたま合わなかっただけ！違う違う…

今でも、ごくたまに嫌な感じの耳鳴りがする時があるけど、私の場合は目眩のタイミングが掴みやすかった為、早めに受診して薬を飲むことで目眩の発作は起きなくなった。
症状は薬で緩和されても
自分はもう人と付き合えないんじゃないか
という不安は消えなかった。

挿入障害のはじまり

大学生になってからもその悩みは付き纏った。
しかも、大学生になると、高校生の時より男女の関係についてオープンだった。
私だけ経験がない状態に焦っていた。
大学生になって付き合った人は、あまりグイグイこない人だったからか、キスをしても嫌じゃなかった。
いろいろあってその人とは別れたけど、その人でキスが克服できたように思う。
性的な部分の精神的な成長が遅かったのか…慣れ？だったのかな？

次はバイト先の子と付き合った。
初めて体の関係を求められた。
…嫌ではなかった。
やった！！私も人と普通に付き合えるんだ！！と思った矢先…

入らない。

何をやっても痛い。痛すぎる。
濡れているのに、指も何も入らない。
あぁ…まだ私、遅れているんだ。
これも慣れ？
いっぱい頑張ったし、この子のことは好きだったし、嫌じゃなかった。
でも入らなかった。
何か理由をつけて、結局は自己嫌悪で別れたように思う。

社会人になると驚くほど出会いがない。
特に、病院なんて密閉された空間では会うメンバーは決まっている。
早々に職場で恋愛は無理だから、外で頑張ろう！と思った💧
いや、本当は自分は人を好きになる資格がないと自分を縛っていたから、誰も好きになれなかったのかもしれない…
合コンに、街コンに、お見合い、マッチングアプリ、仕事みたいやった。
いろんな婚活ピソードがあるので、これはこれでまた記事にしようと思う笑
何度か彼氏はできた。
もちろん社会人なのでそれなりに体の関係も求められるが、一度も入らなかった。

ここまで読んでて、結構コロコロ彼氏変わってないか？と思った方もいると思う。
当時急性期の病院に勤めていたこともあり、職場の人に
「恋愛急性期病院（笑）」なんて呼ばれていた。
※急性期病院は、なるべく緊急患者の受け入れをするために、症状が落ち着いたら早期退院・転院をすすめ、回転率を上げていく傾向がある。
私は、一人で回転率を上げていた。
退院（お別れ）したら、すぐに受け入れができるように･･･

誰とも長く続かなかったし、入らないという大きなハンデを抱えていたため、焦っていた。
最長でも半年。
社会人になってからは3ヶ月しか持ったことがなかった。
体の関係が関わってくると、できない自分に耐えられなくなって別れてしまう。(もちろん別れる原因はその限りではないけど)
私は結婚不適合者だと思った。

それでも、出会いの母数を増やしたら、いつかは自分に合う人と！🔥と思って、付き合っては別れてを繰り返していた時、生理の血が止まらなくなった。
そこで婦人科に行ってから挿入障害と向き合うことになる。

✳︎✳︎✳︎

改めて振り返ると、キスさえも気持ち悪くてメニエール病にまでなって
社会人になっても最長で半年しか付き合ったことがなくて
全く入らなかった私…
超頑張ったな😅

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