FT術後、4回目の人工授精の判定日。
案の定、陰性。
まぁ、フライングしてるからね。当日の朝も。
ステップアップを考える
両側FT術後、両側ひだ所見が悪い、バセドウ病、PCOS・・・前記事で書いたように予後不良群、早期ステップアップ対象患者。
加えて、AIH中はずっと精子所見良好、遠心分離してより精鋭たちの精子を使っていたし、前回私は2つ排卵。
単純計算で確率は2倍あった。
それでも妊娠できなかった。
私「AIH中、ずっと精子所見も良好で、私も排卵してたし、今回は2個も排卵してました。
単純計算で確率は2倍だったと思います。
それでも、まだ1回もかすりもせず、ずっと真っ白の陰性です。
そんなものなのでしょうか?
私はあと2回で妊娠できる気がしなくなってきました。
私が考えすぎなだけで、専門的にみたら、あと2回、まだまだ可能性はあるって考えてもいいんでしょうか?」
先生「・・・(カルテを見ながら)確かにこの年齢で、この精子所見で、2つ排卵してる周期もあって・・・
一度も妊娠しないのは、専門的にみても、他に不妊原因があると考えます。
・・・せっかくFT術をしたけど、金銭的なことも含めて抵抗がなければ、
体外受精にステップアップを勧めます。」
先生に体外受精を勧められたら、ステップアップしようと、夫婦で事前に話していたから、ステップアップすることを即答した。
問題は、いつからできるかというところ。
・・・なんと、急遽、次の周期から体外受精が可能とのことで、急ピッチで体外受精の準備をすることになった。
まずは、そこの不妊治療専門院が出している動画で学習するように言われ、自己注射教室の予約を取るように言われた。
HCG注射だけでも、すごく痛いし、あんな痛いことは自分でできないし、頑張ってやるのは苦痛だし、ストレス!
これ以上、ストレスは溜めたくなかった。
せっかく仕事を辞めたんだから、通院できるし、駄々をこねて通院して注射を打ってもらうことにした💧
家に帰って、早速夫婦で動画学習。
思っていたより専門的で難しい。
私たち夫婦は医療関係者だけど、それでも難しいと感じる内容。
不妊治療をしていても、体外受精をすることになるまで、体外受精のことは何もわかってなかった。
卵巣刺激にも複数種類があり、使う薬も、適応もそれぞれ異なる。
しかも、注射や薬は時間指定のものもあり、かなり複雑💦
受精方法も、体外受精、顕微授精、スプリット、レスキュー・・・
受精卵のグレードも初期胚と胚盤胞で評価が違うし、
自費だからオプションも、理解して選択する必要があるし、
移植も、ホルモン補充周期か自然周期かを選択する必要があり、それぞれのメリット・デメリットを知る必要がある。
移植周期からの薬もたくさんあって、忘れたりなんかしたら流産する可能性があるだなんて知らなかった。
薬も保険適用外だからめちゃくちゃ高い。
薬代入れて、ざっくり計算で、
採卵~凍結:50万、移植:20万程度
なんじゃ、こりゃ。
陰性判定食らったら、これが一気に飛ぶわけか。
スケジュールもカツカツで、体外受精なんて仕事をしながらだと本当にキツいと思う。
薬の副作用も半端ないし、心身共にクソしんどい。
でも、仕事しないとこんなお金出せないよね。
私は、子どもが生まれた時用の口座を昔から作ってて・・・
結果的に、子どももできないまま全部不妊治療で使ったんだけどね。
はぁ・・・キツい。
体外受精は本当に奥が深くて難しいので、私がやったPPOS法についてまとめておきたいと思う。
比較的新しい方法なので、従来の方法よりレポは少ないと思う。ご参考までに~。
採卵の基礎
・・・採卵のレポは次回にしよう。
なぜなら、複雑過ぎて基礎知識がないと、レポも何語かわからないと思う💧
恥ずかしながら、不妊治療してた私ですら、体外するまで採卵って
注射毎日打つんでしょう?くらいのイメージだった。
全然違うよ。
いや、注射は打つんだけれども・・・
もっと、もっと奥が深くて、難しくて、勉強して選ばないといけない。
不妊治療の理解が深まらない原因の一つに、この体外受精からの難解さは絶対にあると思う。
先生に言われるがままでいい人はそれで良いのかも知れないけど、
100万近く金額払って、子どもの命もかかってて・・・
何もわからず他人任せにできる?
私は、よくわからないことに100万円払って、自分の体に何されてるかわからないのは、無理だった。
自由診療だと、わざとお金のかかるやり方を進めてくるクリニックもあるそうだしね😱
私の通ってたところは違ったけど。
ということで、ちょっと難しいけど、簡単に採卵方法や採卵日までのことを説明してみます!!
クリニックによって、多少違いはあるし、私は素人なので鵜呑みにせず、
必ず専門家に確認するように!!
というか、やる人は医者から指示が出るから、その通りやって。
私は、不妊治療を理解してもらいたいだけなので、不妊治療をしていない人にもこの大変さが伝わるように・・・書いてみる。うん、難解だけど頑張る。
そして、私はPPOS法でやったので、その方法メインで書いてます🙏
それじゃあ、解説いってみよう!!↓
まず大前提として、排卵は1個。どちらかの卵巣から卵子が育って出てくる。
それを沢山育てて(卵巣刺激)、排卵してしまわないようにして(排卵抑制)、採卵日に注射で卵巣ぶっ刺して、卵子を回収しようぜ!!ってのが採卵。
卵巣刺激の方法は、高刺激と低刺激。
高刺激:複数の卵子を育てつつ(卵巣刺激:注射は1週間~10日程度毎日)、排卵しないように薬や注射でコントロールする。平均して10個前後の卵子が採卵できるらしい・・・
低刺激:卵巣刺激は内服と、必要に応じて注射。平均して1~3個の卵子が採卵できるらしい・・・
体の負担は少ない。
卵巣機能が低下している人は、基本的に、低刺激。
なぜなら、負担の大きい高刺激で頑張っても卵子が育たない可能性があるから。
卵巣機能の評価はざっくりAMH。血液検査で測定できます。
基準値は年齢によるから、いろいろだけど、
ここで注意!!
妊活するならAMHは、絶対早めに測ること!!
20歳であっても、40歳くらいの卵巣機能しかなくて、早期に閉経する人もいるから。
つまり、20歳で、妊活しようとしても、既に手遅れだったというパターンもあるそう・・・
そんな悲劇はなくしたい。
あとは、話戻って、AFC(月経3日目に見えている卵子の数。)も合わせて評価したりもするそう。
高刺激について
高刺激について説明します。
卵巣刺激は基本的に全部一緒で、生理3日目から1週間~10日程度毎日注射。
排卵抑制の方法でPPOS法と、ロング法、ショート法、アンタゴニスト法の4種類に分かれる。
自分のやったPPOS法メインでざっくり要点のみ解説します。
PPOS法
卵巣刺激は基本的に全部一緒で、生理3日目から1週間~10日程度毎日注射。
排卵抑制にプロゲステロン製剤内服。
ざっくりスケジュールは
①生理3日目受診:排卵抑制のプロゲステロン内服+卵巣刺激の注射開始
②生理8日目受診:採血+超音波
③生理10日目受診:採血+超音波 採卵日決定
採卵日が決まらなければ→12日採血+超音波
だいたい卵胞18~20mm、生理12~14日目で採卵
排卵抑制のホルモン剤の内服は2つは採卵2日前の朝まで、もう1つは夕まで・・・絶対に間違えてはいけない・・・時間や内服回数はホントにややこしい・・・。
採卵日が決まったら、採卵の2日前にトリガーでLHサージを起こす。
トリガー:LHサージを起こす。LHサージとは、脳から排卵の命令が卵巣に行くときに出るホルモンの波。LHサージの40時間後には排卵。役割は、排卵と卵子の成熟。
トリガーは、早すぎると排卵してしまう、遅すぎると未成熟採卵になってしまう。
なので、採卵時間から逆算して指定させます。
そう、時間指定されるんです。
間違えたら、今までの保険適応外のクソ高い注射や、頭を下げて休みをもらったこと、体調不良や痛み(後でレポするけど、お腹腫れ上がってホントに気持ち悪いし苦しいし・・・)
すべて台無しになることがあります。
例の感染症なんかに感染したり熱が出ても然り。
ほんと辛い・・・😢
内服や注射は決められた日まで。採卵2日前のトリガーは時間ピッタリ・・・
とにかく制約が多い。
また、レポで書くけど、採卵2日前のトリガーは20時と21時に点鼻薬。
採卵前日に排卵防止の為の内服を18時と24時に・・・
間違うと上記の通りなので、お薬タイマー使ってめちゃくちゃ慎重にやってた。凄いストレスなんですよコレ。
仕事しながらやってる人、ホントに尊敬しかない。
それに、このコントロールできない通院のタイミングと頻度と、体調不良と・・・
職場の理解が欠かせない。
欠点はプロゲステロン製剤を使うから、着床環境に良くないことがあるようで・・・全胚凍結にして、新鮮胚移植は基本しないそう。(クリニックによってはやるところもあるそう)
※新鮮胚移植は、凍結せずそのまま移植することで、凍結胚移植は1度凍結してから移植すること。
ロング法・ショート法
卵巣刺激の毎日の注射はPPOS法でと変わらず。
排卵抑制は点鼻薬。ロング法は生理1週間前から、ショート法は生理3日から点鼻薬開始。
・・・は?
さっきPPOS法で、LHサージを起こすトリガーに点鼻薬使用したじゃねーか。
なんで今度はLHサージ抑制してんだよ!!
そう、こちらの点鼻薬は、連続使用で排卵抑制、単発で排卵促進の作用があるんだってさ。
ブレセリンってやつ。
うん、ややこしい。
そして、トリガーはHCG注射。
これがデメリット!OHSSになるリスクが高い。
※OHSSについては次回解説
リスクが高いのに打たなきゃいけない時は、量を減らしたりするらしい。
アンタゴニスト法
卵巣刺激の毎日の注射はPPOS法でと変わらず。
排卵抑制はアンタゴニスト注射。(PPOS法は内服でいけるので、注射回数はアンタゴニスト法が多い)また、排卵抑制のタイミングが他の高刺激と比較して遅いのが特徴らしい。
なので、欠点は、排卵してしまわないように注意しないといけないそう。つまり通院回数が増える可能性があるってことね。
利点は、トリガーに点鼻薬が使えることと、新鮮胚移植が可能ってこと。(でもネットで調べてもトリガーはHCG注射使ってるとこが多い印象)
排卵防止のために18時と24時に内服とかもPPOS法と一緒。
注射の回数の面から見ても、PPOS法の法がマイルドな感じ。
ざっくりこんな感じ。
はぁ・・・大変。書くのも大変だけど、やるのは本当に大変だったよ。
***
もちろん、こんな難しいこと、全部ずっと覚えてなくて笑
クリニックの動画サイトで復習してから、記事を書きました。
目がまだまだ本調子ではない中、隙間時間に復習してたので、遅くなったけど・・・
長くなっちゃった💦
読んでくれた方、ありがとう🙏
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