不妊治療退職＠黒い感情がコントロールできない

逃げるように退職した。

初めての無職
追い打ち
不妊治療中の黒い感情

初めての無職

初日は、休職中と同じく、やっぱり号泣しながらゆっくり1日過ごす。
そうそう、コレコレ。
思いのままに泣けるってとっても嬉しい。
これで思いっきり泣いたらまた回復するかな？
表情戻るかな？

AIH②のフライングは真っ白。
やっぱり。

もうAIHでは妊娠しなさそう。
精子所見も良くて、そこから先鋭部隊を抽出して💉、FTで卵管も通して、排卵もうまくいって、タイミングも合わせて、AIHだけではなくタイミングもとって…
なんで妊娠しないのかわからない。
体外にして解決するのかもわからない。

判定日ももちろん陰性。
あー。知ってた知ってた。

夢でも不妊を周りに責められて、それで自分が言い返す声で早朝に起きて、泣いて寝れなかったり…
とにかく病んでいた。
てか夢でも不妊だし、不妊治療もしてたし･･･夢くらい良い思いしたかった🙄

仕事を辞めてからしたことは、好きなだけ泣いたり、アマプラ見たり･･･
勉強会の資料をスキャンして片っ端から捨てていった。
10年間分の資料がファイリングしてあるから、ここから数日かけてやってく作業になる。
こんなことをして何になるんだろう･･･
理学療法士に戻る気がないのなら全部捨ててしまえばいいものの。
いや、まあ知識はあって損はないし。
どっちつかずだったけど、毎日何かとやることがあった。
手続き系も思ったよりめんどくさかった。
手続きも制度も知らなかったことばっかり。
無職、意外と忙しい笑

追い打ち

久しぶりに、友達から連絡が来た。
もうこの時点で、あっ・･･（察し）だと思う。

その子は、私より2年後に結婚して、婚姻届を出す前に妊娠した子だ。
デキ婚ってやつ。何の苦労もなく、不意に妊娠したらしい。

私は、その間何をしていた？
お金をかけて治療治療･･･
仕事まで辞めて、もう何も残ってなかった。
彼女が悪いわけではないけど、比べずにはいられなかった。
ついでに、母も姉もデキ婚。
私の周りには不妊治療をしている人はいなかったが、割とデキ婚の人は多かった。
なんで自分ばっかりこんな目に遭うのか･･･考えても答えはなかった。
災害のようなもので、たまたまの不運に理由なんてなかった。

その友達からは”もうすぐ産休に入るから遊びたい”と。
そういった内容のLINEだったと思う。

体調はずっと悪かった。
でも会おうとしても会えないくらい悪いわけではない。
体調を理由に断ったと思う。

私はその子の事が好きだった。だからそうした。
好きな友達だからこそ、関係性を維持するために距離をとることが必要なこともある。　
無理をして、自分の気持ちに蓋をして会うことは可能だったけど、それをすると、その子と会うのがしんどくなってきて、その子の事が嫌いになってしまいそうだったから。
それに、きっと自分が無理をして会っていることは相手にも伝わるし、嫌なことも言うと思う。こんな自分ではきっと嫌われてしまう･･･。
友達なら、家族なら、何でも言って良いわけではないし、自分の全てをさらけ出して、それを認めてもらうのが良い関係性でもないと思う。

こうやって、どんどん一人になって孤独になって行くんだろうな･･･。
でも、自分を守るため・あの子との関係性を守るためには今は、距離を取りたい。
いつか、笑って話せる日がくるのかな･･･
このままずっと一人かな。

不妊治療中の黒い感情

よく不妊治療をしている人の黒い感情の話を耳にしたことがある。
簡単にいうと、妊娠した・子どもがいる友達や周りの人たちに対して抱く妬みのような気持ち。

時には自分の大切な人に対してもそんなことを思ってしまう自分が醜く、自分を責めている人たちをたくさん見てきた。（ネット上でね。リアルに不妊の人は知り合いにいないから･･･）

でも、私は感情は自由。黒い感情を持つのももちろん自由だけど、それを表に出して他人を傷つけるような行動をすることはいけないことだと思っていた。
それに、調べても心理学的にそんな黒い感情を持つのは仕方のないことだと書いてあったし、黒い感情を持っている自分を許すようにしていたから、特に自責の念はなかった。

でも、この黒い感情を抱えながら毎日を過ごすのが、耐えがたかった。
毎日毎日、他人と比較し、他人に燃えるような嫉妬を抱き、感情が真っ黒な灰になって心に重く降り積もるような感覚。
そんな重苦しい感情を抱えて生きていくのが辛かった。
いつ報われるのかも、いつ解放されるのかもわからない。
これからもずっと毎日毎日。

例えば、勉強で他人と比較して、自分が劣っていた場合、そんな気持ちをバネに努力することができる。そもそもそんな気持ちになる前に勉強した方がマシだわ！と思う人が多数だと思う。
それで、もしまたテストで負けてしまっても、努力分は賢くなっているはずだし、他人と比較するのではなく過去の自分と比較して、自分はレベルアップしていると実感できると思う。

でも、不妊治療はどうだろう。
大半の人が”気持ち良い”で終わることが、
自分は、何年も、何万もかけて、食事や生活に気をつけ、調べ、苦痛に耐え･･･
確実に自分の方が努力している。
それでいて、一向に報われず、生理が来たら0からやり直しで、積み重ねの努力なんて無意味になる。
前周期に頑張った分が、今週期に関係することはないし、不妊が長引くほど年を取って不利になる。
妊娠するか、しないか。全か無かしかの結果しかない。
まさに賽の河原の石積みのようなものだった。

今まで、挫折はたくさん経験してきたけど、結果はでなくとも頑張れば少しは自分のプラスになっていた。
努力でどうしようもなくて、どれだけ賭けて頑張っても何のプラスにもならなくて･･･
そんな気持ちは初めてで、当然、コントロールもできなかった。

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久しぶりの更新😅
GWしてました。あとは、本当にこの時期前後は病んでて･･･書くのもなかなかしんどかったり。
病みすぎてて、あまり覚えてないこともあって、テキトーにつけてる10年日記をみながら思いだして書いてます。

10年日記は書くのは好きではないけど（笑）、あとで見返して、1年前の今日はこんなんだったとかしるのが楽しみだった。
不妊治療をするまでは「1年前の今日に悩んでたことがどうでも良くなってる」ってのが自分の励みになってたけど、不妊治療は1年よりもっともっと続くから、「ああ･･･1年前も不妊だったのね」とちょっと落ち込むことがあった。
長くて出口も見えない、真っ黒いトンネル･･･長かった💧

偶然、最近、呪術廻戦を読み進めてて、乙骨さんの不意に言った言葉が、本当に刺さった。
「僕からあの人に言えることは何もないですよ。何を言っても暴力になります。」
さすが乙骨さん。わかってらっしゃる。

今回のお話は、「私は何も言われたくないんですよ。何を言われても暴力になります」的な回だった。状況は違えど、誰にだってそんな時はあると思う。
そんなときは、時間や距離感が味方してくれる。