毎日泣く日々を受け入れながら、自らを癒す術を探した。
マインドフルネスやメンタルケアの本をたくさん読んだ。
中でも私にハマったのが
クリスティーン・ネフの「セルフコンパッション」
まだ改訂版じゃなかったので、日本語訳はわかりにくいところはあるけど(笑)、とても良い本。
確か最近改訂版が出たから、少し読みやすくなってるはず!
そこに書いてあるエクササイズにも忠実に従って一つ一つ真剣に取り組んだ。
中でもゲシュタルト療法家のレスリー・グリーンバーグの「2つの椅子を用いた対話」を基にしたエクササイズが、私に衝撃的な気づきをもたらした。
(なんか”セルフコンパッション”の本に影響された変な和訳の日本語のような一文笑)
セルフコンパッション
まず初めに、椅子を3つ用意するんだけど・・・誤字ってないからね!笑
「2つの椅子を用いた対話」を基にして、考え出されたエクササイズで、今回は椅子3つであってるからね!
やり方は簡単に言うと、椅子を3つ用意して
①の椅子に座り自分を批判する自分を演じる
②の椅子に座り①の自分に批判される自分を演じる
③①と②の自分を客観的に見る。
椅子を移動しながらそれぞれの自分を演じる。
本に忠実にエクササイズをやろうと決めていたから、
これを夫が寝てから夜な夜な1人でくそ真面目にやっていた
恥ずかしかったけど…メンタルが緊急事態なのでそうも言ってられない。
頭の中でやっても良かったけど、ちゃんとやろうと決めていたからね💧
これがめちゃくちゃ良かった。
まず①の自分を批判する自分
これは大得意。
いつもの調子で②の椅子に向かって責め立てた。でも、意外と辛くて泣きながら行った。
続いて、②の椅子に移動して、今度は自分に批判されてる自分を演じる。
①の自分から責められて、謝り続けたり、惨めったらしく言い訳をしたりした。
普段の自分はこれに近いのかも知れない。
もちろん辛かったが想像の範囲内であった。
ラスト、③の椅子に移動して、①と②の自分を客観的に見る。
意外も意外、実は③の椅子に座って、ただたださっきまでのやり取りを脳内で客観的に見るだけなのに、これが1番辛かった。
気づいてしまったからだ。
誰しもが幼少期や学生時代に、親や教師から理不尽に怒鳴られたことがあるだろう…
①の自分を責める自分ははまさにその姿だった。
あれだけ「自分はあぁはならない」と心に決めていたし、後輩たちにもそんな態度は取ったことはなかったのに、自分に対してだけそんな態度を取っていたのだ。
①の本心は、ただ自分を奮い立たせたかっただけのように思う。
ただただ、自分を叱咤する。
それを受けた②は萎縮するばかり。
そんなやり方では自分は育てられないよね。
結局①も②も辛かった。
同時に、今まで心のどこかで許せないでいた、親や教師の理不尽に怒鳴られた経験に対して、
許せる気持ちになった。
私の中にもあの人たちがいる。
あの人たちは①の私だ。
怒鳴る以外のやり方がわからないんだ。
(悪意があって故意に威圧的な態度を取る大人もいるので、例外はあるよ。気をつけて。)
①も十分辛かった。
あの人たちも、あのように理不尽に怒られた経験があるからこそ、それしかやり方がわからないんだ…あの人たちも私と同じく理不尽に怒鳴られて育って、
大人になっても自分や他人を育てるということがどういうことかわからないでいるんだ、と。
自分を責めることは何も生まない。
これからは自分を育てよう。
そう思えた貴重な夜だった。
恥ずかしさを捨てて、やってみて良かった。
回復の兆し
涙の毎日は続くけど、服薬2週間を過ぎたあたりから少しずつ体調の回復を実感できた。
とは言っても、センサーからぶっ壊れてたので
「うわー治ったかも!すごくラク✨」
と思って脈を測ってもだいたい140台とかで、あれ?ってなったけど💧
でも少しずつ良くなってはきてた。
私とは、どこまでも愚かな人間である為、たったの2週間、しかも薬を飲むだけの治療で効果を少しずつ感じることができて、ここから病気をナメてしまう。
バセドウ病は病気の程度や薬の効きに個人差はあるとは言え、ちゃんと治療法は確立している。
薬を飲めば100%とは言わないがラクにはなるし、薬でもダメだったらアイソトープや手術など選択肢もある。
不妊治療なんか保険は効かないし、検査は気絶級、お金や苦痛の分、ラクになることは一切ない。
結果も何も保証されない。
妊娠関係なかったらアイソトープで一発で片付けてやるのに…と。
私は軽症。
自分で気づいたし、不妊のストレスでの発症なんだから妊娠したら治るに決まってる。
薬だって良く効いてるし。
そんな都合の良い考えに取り憑かれていたことも、初めにこの病気をナメてかかった原因の一つだったと思う。
うん、こんなナメたことを考える奴は、
後に病気に大どんでん返しをされ、スカッとジャパンされるから、しばらくお待ちください笑
今なら、リスクと後遺症と副作用置き去りにした考えだな💧と思うし、
減薬からのコントロール難かしいんだよ!!と、思うけどね…
ネット情報でも、バセドウ病の女性は割と多くいて、コントロールがついたら問題なく妊娠も通常通りできる。
とか、簡単なこと書き過ぎな。
そうだと思うやん。
症状も、暑い、痩せる、火照る、震える、目が飛び出る、首が腫れる、ドキドキする…
全然しんどくなさそうな書き方よね?笑
暑いってのも、12月でも半袖レベルだし、
痩せるってのも、一気に10kg近く落ちるし、なかなか元の体に戻せない。
(というか、発症してから、発症前の体型に戻ったことない。)
ドキドキするってのも、脈拍170台とかすぐいく。
そこまでのものなんて思ってなかった。
経験しなくても、寄り添ってくれるような、聡明な人間もいるけど、
私は、経験するまでわからなかった。
復職に向けて
治療して1ヶ月も経てば、だいぶ良くなって、私も復職に向けて準備をする様になった。
先生は数値だけみて、「復職そろそろOKです」とかいうけどさ・・・
体重は-8kg。
今までは体調も悪くだいたい寝ていたので、だいぶ筋肉も落ちて、復職してすぐに働ける状態ではなかった。
これも経験しないとわからなかった。
回復に向けてウォーキングくらいから始めてみた。
公園では七五三の写真を撮っている人たちで賑わっていて
あぁ…子供😢
と思ったが、体を元に戻す方が優先だから仕方ない。我慢。
そこに、学生時代に大して仲良くもなく、卒業以来全く会っていなかった知り合いがいた。
子連れで。
家族総出で。
着物で仲良く七五三の撮影。
すごい(要らん)偶然。
まさに10年ぶりくらい。
今じゃなくてもいいのに!
なぜ、今、私がこれを見ないといけないの!?
病気の発症にしても、偶然の出会いにしても、
本当にタイミングが悪い。
私が何をしたと言うのか。
相手に気づかれる前に猛ダッシュで家に戻った。
しんどくて息切れも脈も酷いことになった。
それでも心を守る為には走るしかなかった。
もう怖くて外に出たくなくなった。
もう頑張れない。
セルフコンパッションで得た学びは確かだった。でも、すぐに崩されてしまった。
頭では理解しても、人間すぐには変われない。
私という人間は愚かで、学んでもすぐに崩されてしまう。
どうやったら変われるんだろう。
変わりたいのに。
***
改訂版のセルフコンパッションは読んでいないけど、多分読みやすくなってるはず。
たくさんのエクササイズが載ってるし、読んで、かつ実践をおすすめします。
すぐに実生活には生かせなかったけど、たくさんの気づきが得られます^^
他にもこの時期に読んだ本など、また紹介します。
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